この記事はマンション購入を考えていた2018~2019年体験談です。結論から言うと現時点ではマンション購入には至っておりません。あくまで個人の体験に基づいた記事です。わたしがマンションを購入しようと思ったきっかけから購入をあきらめる経緯になります。参考になるか分かりませんが読みものとしてお楽しみいただければと思います。
2回目の新築マンション内見
2回目の内見も女性のための快適住まいづくり研究所から紹介を受けた新築マンションです。こちらの新築マンションも完成済みで残り2戸となっていました。
アクセスは最寄り駅は会社からも遠くなく、以前同じ駅に住んでいたこともあるためわりと馴染みのある街でした。その時点で1件目に比べるとかなり好印象で、すでにパンフレットももらっていたためおしゃれなデザインであることからかなりワクワクしていたのを覚えています。
駅から物件までの道はわたしが住んでいた方面とは逆方向で、徒歩では初めて歩く道だったのですが、少し坂が思っていたよりきつく感じました。これから年老いていくのに坂道はきつくないだろうかと不安になりました。
物件に到着して、さっそく部屋を見せてもらうと、そんな不安を一瞬にして忘れさせる素敵すぎるデザインのお部屋がそこにはありました。モデルルームのおしゃれな家具が配置してあり、なんと契約すればこの家具をつけてくれると言うではありませんか。完全に浮足立った状態で即決したい心を必死に抑えて、営業の方とお話しをすることになりました。
この物件のメリット
外観、内観ともに文句のつけようのないデザインで、さらに素敵な家具もそのままつけてくれる。まるでテレビドラマで出てくるようなお部屋は女性なら誰しもこんな物件に住みたいと思うのではないでしょうか。
新築マンションなので当然と言えば当然ですが、オートロック、宅配ボックスはもちろん、内廊下になっていてセキュリティもバッチリでした。女性が一人で暮らしている世帯もあるようでした。
ただ、今思えばデザインだけだったように思います。他が悪かったというわけではないのですが、この物件に住むにはいろいろ我慢しないといけないこともありました。
この物件のデメリット
1.1件目に比べるとかなり狭くなりました。まぁ、一人で住む分には十分だったのですが、最初に広めのお部屋を見たので少し窮屈に感じました。
2.駅から少し距離がありました。おそらく徒歩15分はかかったと思います。さらに坂道。ここをこの先の人生ほぼ毎日往復するのかと思うとかなり引っ掛かりました。
3.国道が近かった。窓を開けると少し距離はありますが前に国道が見えます。ちょっと喘息持ちなので、気になってはいたのですが、マンション建築の際に健康に被害のないレベルとのことでした。あと、生活に車が必要なのですが、どこかに出かけるにもその渋滞で有名な国道を通らなくてはなりませんでした。
4.小さなスーパーが駅前に1つしかない。小さい駅のため大きなスーパーやデパートはありません。マンションからも徒歩10分圏内で大きなスーパーはありませんでした。コンビニも駅前のみ。買い物は不便なエリアでした。
5.なんといっても販売価格が高い!!これが一番のデメリットですね。ある程度考えていた、返済できるレベルの予算からかなりオーバーしていました。
その後、ほぼ契約の流れに…
その後、営業さんと事務所に向かいお話しさせていただきました。後で考えれば、デメリットのほうがどう考えても多いのですが、その時は本当にデザインにやられてしまいまして、ほぼここに決めたいくらい伝えてしまっていました。
ただ、価格に関しては、きちんと予算オーバーなことを伝えました。わたしは派遣社員でしたが当時は残業がかなり多くそれなりに稼げていた時期でしたので、おそらくローンは問題なく通りそうだと言われ、なら大丈夫かなと思ってしまいました。
まずはローンの審査を通してみましょうと、話はトントン拍子に進みました。契約書的なものにサインをし、必要書類を後日渡す約束をし、その日はもうルンルンで帰宅しました。
必要書類中には、区役所に行かなくてはいけない書類もあったのですが、連日仕事が忙しくなかなか区役所に行けないでいました。日が経つにつれ、改めて返済計画をちゃんと考え直したりするうちに、3,000万近くのローンを組むことに恐怖に感じてきました。
その間にも営業さんからは、書類を早くほしいと何回か連絡があり、なんなら代理で区役所に行くので委任状を送ってほしいなどの催促がありました。すごいしつこかったわけではないですが、なんとなく決心がつかずに返事をごまかしていました。
なんだかんだで2週間くらい経ってしまったころ、営業さんから他の方が契約したいようだと電話がありました。こういった場合、先にローンの審査が通ったほうが優先されるとのことでした。わたしは書類の提出がまだなので審査も通しておらず、おそらくその方が契約に至るだろうと謝られてしまいました。
正直、この電話をもらったときはホッとしてしまいました。本当は心のどこかで「やっぱりやめたい…」と思っていたのだと思います。素敵なお部屋に別の誰かが住むことを考えると、泣きたくなるくらい悔しくて悔しくて仕方なかったのですがあきらめることにしました。
もう少しだけ、体験談は続くことになります。