投資信託にかかる「隠れコスト」⁉
投資信託を選ぶときに重要な手数料。投資信託の手数料は、証券会社サイトに記載されている管理費用(含む信託報酬)で確認することができます。しかし、投資信託には「隠れコスト」というものがあり、実際にかかった手数料はこの通りにならないこともあるんだとか。
投資信託の「隠れコスト」とはどのようなものか調べてみたいと思います。
投資信託にかかる手数料
投資信託の手数料は安いほうがいいって聞くけれど、何にどれくらいかかっているかよく分からない…まずは投資信託にかかる手数料を見ていこうと思います。
購入時手数料
購入時にかかる手数料です。同じ商品でも販売会社によって異なる場合があります。最近では購入時手数料が無料の場合が多く、購入時手数料がかからない投資信託はノーロードと呼ばれています。
信託財産留保額
投資信託を売却したときにかかる手数料です。こちらも最近ではかからないことがほとんどです。
運用管理費用(信託報酬)
運用や管理にかかる費用で投資信託を保有している間はずっとかかる手数料です。費用は購入する投資信託によって異なりますので、購入前に必ず確認するようにしましょう。投資信託の場合、運用管理費用(信託報酬)がなるべく安いものを選ぶことが1つのポイントとなります。
隠れコスト(その他の費用・手数料)
運用管理費用(信託報酬)以外にも、投資信託には「信託事務の処理に要する諸費用」「投資信託財産にかかる監査報酬」などの手数料がかかっています。これらがなぜ、隠れコストと言われているかというと、実際に運用してみないとどれくらい費用がかかるか分からないため、サイト上で掲載されている手数料には含まれていないことがほとんどだからです。
手数料はどこを見ればわかる?
投資信託の手数料がどれくらいかかるかどこで確認していますか?証券会社のサイトで投資信託の商品ページを見れば各商品の手数料が分かるようになっています。例えば「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」であれば、管理費用(含む信託報酬)が0.162%となっています。(2021.10.2現在)

詳細の内訳は目論見書の「手続・手数料等」を見ることで分かります。

①②で購入時手数料、信託財産留保額がかからないことが分かります。③で運用管理費用(信託報酬)が分かりますが、④の隠れコスト(その他の費用・手数料)は、どの程度費用がかかるのか分かりません。
目論見書では④の隠れコスト(その他の費用・手数料)について、「※これらの費用・手数料等については、運用状況により変動するものであり、事前に料率や上限額を表示することができません。」(緑ラインの箇所)と記載されています。
隠れコストは目論見書では分からない
それでは、隠れコストはどこで見たら分かるのでしょうか?運用報告書を見ると実際にかかったコストを確認することができます。

運用報告書に記載されている(b)(c)(d)が目論見書では確認できなかった隠れコストになります。ここでは信託報酬と合計して0.157%になっています。最終的に、ここには記載されていない目論見書の「投資対象とする投資信託証券における報酬」の0.03%を足した、0.187%が実際にかかった費用となります。 (2021.10.2現在)
どの投資信託でも目論見書と運用報告書で確認した手数料に多少の乖離があるようです。逆に実質費用のほうが安くなることもあります。あまりにも乖離の差に開きがある投資信託については注意が必要かもしれません。