平均寿命と健康寿命って?
日本人は平均寿命が長いことで有名です。2019年の平均寿命は男女ともに過去最高を更新しました。医療の発達や健康志向の高まりによって、年々平均寿命は延びていますが、健康寿命との乖離が大きくなると医療費や介護費などの負担も大きくなることが問題です。
改めて平均寿命と健康寿命について考えてみたいと思います。
平均寿命って
その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きられるかを予測した「平均余命」のことです。2019年の平均寿命は女性87.45歳で世界2位、男性81.41歳で世界3位となりました。
健康寿命って
「健康寿命」は2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した言葉になります。健康寿命は病気などで介護や寝たきりにならず、日常生活に制限のない生活が送れる健康な期間のこと。
健康寿命の最新データである、2016年は女性74.79歳、男性72.14歳となっています。2019年の平均寿命と2016年の健康寿命の比較になるので、正確な比較ではないですが、女性12.66年、男性9.27年が介護などで日常生活に制限のある生活を送ることになります。
健康寿命を延ばしたい
平均寿命だけ延びても、寝たきりの期間が長いようでは思い描いているような老後生活は送れず、医療費がかかったりして生活に不安を抱えたまま生きていくことになります。
できるだけ健康寿命を延ばすためにできることはなんでしょうか?なにをいまさら…というくらい、当たり前のことかもしれません。でもこれを継続するのって結構大変です。
適度な運動
生活習慣病予防にはウォーキングが良いそうです。昔は1日10,000歩と言われていましたが、最近は7,000歩くらいでも効果があると言われています。
また、運動することで転倒や怪我の予防にもなります。40歳を過ぎると筋肉が落ちてくるので、筋トレも上手く取り入れていけるとなおいいですね。
バランスの取れた食生活
生活習慣病予防には1日あたり350gの野菜を摂る必要があります。食事に大切なのは野菜だけではなく、筋肉を作るのに必要なタンパク質も重要です。塩分、糖分、脂質の取りすぎにも注意したいところです。
禁煙・禁酒
タバコは言わずもがなですが、お酒も辞めるに越したことはありません。「お酒は百薬の長」と言いますが、あれは中国古代の史書「漢書」にあるように、酒税を取るためのキャッチコピーのようなものです。お酒は、睡眠・肥満・老化などに大きな影響があります。
睡眠
睡眠不足は記憶力や集中力に影響がでるので良くないのはもちろんですが、睡眠時間は7時間くらいが1番死亡率が低いという研究があるようで、たくさん寝ればいいというものでもないようです。
社会参加活動
働いているうちはいいのですが、定年を迎えてずっと家に引きこもっていると精神的にも良くありません。ボランティアや習い事などの社会参加活動を行うことで、自然と体を動かしたり、友人ができたりして、新しい刺激をうけることが老化防止には大切です。