老後資金計画
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老後資金はいくら必用なのか?

maria
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老後の生活にいくらかかるのか?

「老後破産」「下流老人」「ビンボー老後」など、老後の不安を煽るような言葉を雑誌やテレビでよく耳にするようになりました。高齢者貧困率は65歳以上の高齢者の居る世帯では4世帯に1世帯が貧困状態にあり、さらに65歳以上の単身世帯では、男性で約4割、女性で約6割が貧困に陥っている状態にあります。

※ここでの貧困とは、国民の所得を高い順に並べ、所得が国民の「平均値」の半分に満たない人を指し、貧困のラインを2015年時点の122万としています。

定年まで時間はあるし、そんな先の話、まだまだ自分には関係ないと思われているかもしれません。しかし、本当に『まだまだ』関係のない話なのでしょうか。あと数年で定年を迎える方はもちろん、若い方も一度、老後にかかる費用を考えてみませんか。案外『まだまだ』関係のない話ではないかもしれません。

2017年の単身世帯の家計支出をまとめたデータを見てみましょう。

※「家計調査結果」(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy03.pdf)を加工して作成

60歳以上の月平均消費支出は148,358円です。しかし、持ち家率が80.4%と非常に高く、住居にかかる費用が15,372円と少ないことがわかります。仮に賃貸だったらどうでしょうか。一般的に厚生年金加入者で夫婦2人で受け取れる年金は約22万円、単身世帯では男性約14万円、女性約12万円程度しか受け取れません。年金だけではこの表の月平均消費支出148,358円ですら赤字になるかもしれないのに、さらに賃貸(もしくは住宅ローンが残っている)の場合は家賃分の差額の負担が大きくなります。

年金受給開始後にいくらかかるか計算してみましょう。
(1)年金受給予定月額−自分の65歳以降の消費支出予定月額=毎月の赤字
(2)毎月の赤字×12ヶ月=1年の赤字
(3)1年の赤字×25年(90歳までとする)=老後に年金とは別に必要な金額

もし女性の単身者で家賃50,000円の賃貸に住み続けた場合、およそ63,000円毎月赤字になり、1900万程度は最低でも必要になってきます。毎月の生活費以外にも、突発的にかかる費用や旅行など娯楽も含めるともう少し余裕があったほうがいいかもしれませんね。

現在の収入や貯金、支出を把握しよう

自分が老後いくら必要なのか、だいたい計算ができたでしょうか。老後に必要な資金の目標ができたら、今度は目標金額に向けてどのくらいの期間で、いくらの貯めて(増やして)いくのか考えましょう。

まずは現状把握です。現在、貯金などを含めていくら資産があるか。毎月いくら入ってきていて、いくら貯金ができるているのか。何歳まで働いていくら貯金できるのか、退職金がいくらもらえるのか。そして、ねんきんネットで自分がもらえる年金額のチェックを行いましょう。

「毎月いくら貯金できるか」なんて毎月違うからわからない、という人もいるかもしれません。しかし、残ったお金を貯金をするだけではダメなのです。現在の資産や貯金額、退職金の額が分かれば、毎月いくら貯金すればいいか分かるはずです。「収入−貯金−家賃や光熱費などの固定費=食費や娯楽費などの変動費」でやりくりしなくてはなりません。

そのためには家計簿をつけて今の自分の支出を確認することが大事です。家計簿をつけると、どの費用が必要な費用で、どの費用を見直せばいくら貯金額を増やせるかが明確になります。

老後の資産計画のために今からできることは?

老後に必要なお金の目標と現状把握ができたら、その目標に向けて準備を始めましょう。今すぐ出来る節約から、長期的な人生のプラン設計まで、考えなくてはいけない事がたくさんありますが、豊かな老後を送るために出来ることから少しずつでも手をつけていきましょう。

[1]固定費の見直し

家計簿をつけることで、どの費用の見直しが必要か把握できたでしょうか。食費を減らす?交際費を減らす?…実は食費や交際費などの変動費の見直しより、固定費を見直ししたほうが節約には効果的です。一度見直しして節約できれば、あとは毎月勝手に節約していることになります。食費や交際費もよっぽど贅沢していれば別ですが、そうでないなら多少の楽しみにお金をかけることは精神的にも必要なことだと思います。

効果の高い固定費の見直しは、住宅ローン借り換え、生命保険・医療保険・自動車保険の見直し、格安スマホへの乗り換え、軽自動車への乗り換え…これらを見直すだけでも相当節約になるはずです。固定費の見直しは行動を起こすのが面倒なことが多いですがその分の効果はあります。

[2]計画的な貯蓄と資産運用

毎月の必要な貯金額が決まったら、毎月の収入からその金額を先取り貯金する必要があります。銀行の定期預金でもいいのですが、現在銀行の金利は超低金利。銀行に預けていても増やすことは期待できません。

先取り貯金のおすすめは「個人型確定拠出年金(iDeco)」です。iDecoも定期預金はありますし、投資信託に投資して正しく運用することができれば資産を増やすことができます。iDecoは掛け金が全額所得控除されるので、所得税・住民税の節税効果が高く、60歳以降にならないと引き出せないので老後の資金を貯めるにはぴったりの制度ではないでしょうか。

2018年に始まった「つみたてNISA」もおすすめです。つみたてNISA は運用益の非課税期間が20年、年間の非課税上限額が40万円なので、非課税で積み立てられる金額は最高800万円になります。

iDecoもつみたてNISAも投資信託など金融商品を自分で運用する必要があるため、もちろんリスクがないわけではありませんが、正しく運用すれば銀行に預けるよりずっと資産を増やすことが可能です。

[3]ライフプラン・キャリアプランを考える

シングルの女性が老後生活を送るには、既婚女性とは異なりそれなりにライフプラン・キャリアプランを考えなくてはいけません。最初に話したように65歳以上の単身世帯の女性で約6割が貧困に陥っている状態です。現役時代のキャリアアップはもちろん、定年後も働いていくための計画を考えておきましょう。

30歳までには定年まで働き続けられる仕事を見つけられるといいですね。大企業に勤めていて定年まで安定して働き続けることが出来るのであればいいのですが、もし転職を考えているなら特に女性は30歳を超えると転職が難しくなったり、非正規でしか仕事がなく収入面や福利厚生が今より悪くなってしまう可能性があります。また家の購入を考えているなら、やはり30代のうちに購入しておけば、繰上げ返済で定年前に住宅ローンの完済も可能になります。

40歳くらいまではその仕事でどんどんキャリアを積んで給料UPを目指したいところです。45歳くらいになったら、資格の取得や人脈を広げるなどして、第二の人生(定年後)のキャリアについての準備を始めていきましょう。

50歳くらいからは60歳に向けて少しずつ生活をダウンサイジングしていく必要があります。家計簿をつけていれば、今の生活水準でいくらお金がかかっているかを把握することが出来るので、先ほどの表の「60歳以上の月平均消費支出」と比べるみることが大切です。60歳になってから急に生活水準を下げるのは難しいのですが、10年あれば徐々に準備していくことができます。例えば少しずつお酒の量を減らしたり、たくさんあった趣味を絞り込んだりできますね。

60歳で定年退職して退職金を手にしたら、その退職金はどう使うべきでしょうか。退職金で資産運用はよく聞く話ですが、60歳を超えたらリスクのある株式投資や不動産投資などはせず、リスクの少ない定期預金や個人向け国債にお金を預けるようにしましょう。お金を増やすことより、減らさないことが大事になります。今まで貯めてきたお金や退職金を減らさないためには60歳以降働き続けることができるように健康なからだ作りも必要ですね。

年金受給まで何年ありますか?『まだまだ』自分には老後のことなんて関係ないと思っていた人も、少し考え方が変わったのではないでしょうか。老後の準備は早ければ早いほど、金額が少なくて済むので生活は楽になります。今すぐ出来ることから始めていきましょう。

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