株取引で損をしたら確定申告をしよう!
確定申告の季節ですね。会社員のみなさんは基本的に勤務先で年末調整が済んでいるはずなので特に自分で確定申告をする必要がありません。
でも、もし株の取引で損失を出しているなら、確定申告をしておけば「損益通算」や「損失の繰越控除」で税金が戻ってくるかもしれません。
確定申告なんて少し面倒に感じるかもしれませんが、なにもしないと払わなくていい税金を納めることになります。税務署はわざわざ「税金納めすぎてますよ。」なんて教えてはくれないので確定申告をしてきちんと取り戻しましょう。
どんなとき税金を取り戻せる?
証券会社で株式投資をする場合、おそらく多くの方が「特定口座の源泉徴収あり」で取引しているのではないでしょうか。この場合、基本的には確定申告の必要はありませんが、確定申告をすることで税金が取り戻せる場合があります。
損益通算
損益通算とはいくつかの証券会社で取引を行った場合、それぞれの証券会社の「利益」と「損失」を相殺できる仕組みのことです。
例えば、ある年にA証券で30万円の利益が出た場合、A証券では20%の税金6万円が源泉徴収されています。しかし同じ年にB証券で50万円の損失が出ている場合、確定申告で損益通算を行うことで、A証券の利益とB証券の損失を相殺し税金6万円が0円になります。
A証券30万-B証券50万=マイナス20万円
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A証券で源泉徴収された6万円が戻ってくる!
損失の繰越控除
さて、先ほどの損益通算の例で紹介した、A証券30万-B証券50万=マイナス20万円の「マイナス20万円」は確定申告で損失の繰越控除を行うことで、3年間損失を繰り越すことができます。
例えば、マイナス20万円の損失を出した翌年にプラス10万円の利益を出した場合、2万円が源泉徴収されますが、損失の繰越控除を行っていれば前年のマイナス20万円を引き継げるので2万円の税金が戻ってきます。
マイナス20万円を損失の繰越控除
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翌年プラス10万円の利益でても、前年のマイナス20万円と相殺
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源泉徴収された2万円が戻ってくる!
ちなみに損失の繰越控除は1つの証券会社で損失を出した場合でも、もちろん確定申告が可能です。
確定申告の注意点
会社員が確定申告しても大丈夫?
普段、確定申告をすることがないわたしたち会社員が確定申告を行うことでデメリットあるのでしょうか?
国民健康保険の場合は、確定申告で損失の繰越控除をすると利益が保険料の計算に含まれてしまい保険料が上がってしまう可能性があります。しかしサラリーマンであれば、社会保険料は変わらないので損失が出たら忘れず確定申告をしたほうがお得です。
ただし、家族がいて配偶者控除・扶養控除など対象となる場合は、確定申告することで扶養から外れてしまう場合があるので注意が必要です。
損失の繰越控除を忘れずに
株の取引で損失が出た場合、その損失を確定申告しておくと翌年以降3年繰り越せることはお伝えしましたが、確定申告を忘れてしまうと繰り越せなくなります。
また、損失を出した翌年、取引による利益がなくても、継続して申告しないと繰り越せなくなりますので注意が必要です。
確定申告の期限は後僅か。もし株式投資などで損失が出た場合は税金が戻ってくる可能性が高いので、面倒くさがらず調べてみましょう。