日本はなぜ物価上昇を目指してる?
昨日9月22日(水)は日銀金融政策決定会合でした。決定会合後の黒田総裁の定例記者会見も大きく変わることはなく、今話題の中国恒大集団の経営危機の影響には注視していく必要があると発言したくらいでしょうか。
ところで日銀は2013年から「消費者物価の上昇率(インフレ率)を年2%」を目標にしていますが、9年たった今も実現できていません。
物価が上がればわたしたちの生活はもっと苦しくなるのではと思いますが、なぜ、日銀は物価上昇を目指すのでしょうか?改めてインフレとは?インフレがわたしたちに及ぼす影響とは?を考えてみました。
インフレとは?
インフレとは物の価値が上がり、お金の価値が下がること。(デフレはこの逆になります。)たとえばインフレ率2%の場合、去年は100万円で買えていた物が、今年は102万円に値上がりするということです。
預金でいえば去年100万円預金していた場合、今年も額面上は100万円(利息考慮せず)で変わりませんが、去年100万円で買えていた物は、今年102万円になっているので、額面上100万円の実質的な価値としては目減りしてしまっています。
ちなみに、コンビニやスーパーなどで売っている調味料やお菓子など、価格は変わっていないけど、いつの間にかしれっと量が減っている、ということありますよね。これもインフレになります。
わたしたちの影響は?
やっぱりインフレなんてわたしたち庶民からすれば、なにもいいことがない気がします。なのになぜ、日銀はインフレ率年2%を掲げているのか。
日本は長いことデフレが続きました。デフレが続くと物が安くなっていいように思えますが、その分企業の業績・賃金は下がり、最悪リストラが増加し失業率が上がってしまいます。要するに不景気の状態です。
逆にインフレは、物の値段が上がれば、企業の業績・賃金が上がり、その分消費も増え、失業率も下がります。インフレが年に2%続くということは、物価の安定を図り、ゆるやかに景気が回復していくことを示します。
(インフレにならないとわたしたちの給料は上がらないというわけですが、物価が上がっても実際に給料が上がらないのが日本です…)
インフレの影響は、物価の上昇はもちろんですが、先ほどお話した預金の実質的な価値の目減りがあります。せっかく老後のためにコツコツ貯めたお金が目減りしていくなんて、こんな悲しいことはありませんね。預金額が多ければ多いほどインフレの影響は受けやすくなります。
今後のインフレに備えておく
現在、世界的にインフレ傾向にあります。日本は世界各国に比べてコロナワクチン接種の遅れ、8月のデルタ株による感染者の増加により、個人消費は冷え込んでいます。2023年度でもインフレ率1%前後ではないかと予想されているため、すぐにインフレになることはないのでは?と思いますが、インフレに備えて対策をしておく必要があります。
インフレ対策としては、現金より物を持つことです。具体的には全ての現金を預金するのではなく、預金と価値が維持されやすい株やゴールドなどの金融商品や不動産に分散投資することが有効と考えられています。
投資は「損をするかもしれない」というリスクはありますが、現金のまま持っておいても目減りしてしまうリスクがあるんですね。
